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【角換わり腰掛け銀】角を設置する形での知っトク手順

角換わり腰掛け銀で、あそこに角を設置する形はよく見られます。設置する側、される側でうまい攻め方を紹介します。実戦に多く現れる形ですので、最後まで読むと勝率が上がることでしょう。

※先手の指し手は赤字、後手の指し手は青字

では、角を設置する側の指し方を解説していきます!

①角銀交換で猛攻 part1

図1 △44歩まで

図は4四歩と仕掛けた局面です。同歩で一歩交換を甘受するのが自然に見えますが、ここでは、意表の攻めがあります。

24歩と突き、角銀交換からじっと飛車を引いておきます。

 

 

図2 29飛まで

駒損でしかも手番を渡すのは抵抗があるかもしれません。しかし、次に52銀の打ち込みがありますね。例えば、45歩と取ると、52銀から金をむしり取って、45銀で駒損ながら相手陣が薄く先手優勢となります。

 

 

図3 45銀まで

次に43歩44歩で後手陣は崩壊です。33銀と補強しても35歩で攻めは続きます。

では、52銀を嫌って、図2から62金と指されたらどうなるのでしょうか?

 

 

図4 62金まで

35歩と、薄くなった3筋を攻めます。

黙って34歩と取り込まれては25桂からの猛攻に耐えられません。

同歩と取りますが、34銀が急所です。

 

図5 34銀まで

23銀成という単純な狙いです。

これを受けるならば、22玉24角ですが、44歩から45銀上とタテの猛攻で先手優勢となります。

とにかく、薄い玉が弱いばかりです。

 

②角銀交換で猛攻 part2

図6 33銀まで

今度は、4筋の交換を甘受しました。先ほどと違い、攻めの銀が2枚並んでいますね。

55銀左とぶつけます。64銀と出る手もありますので、55同銀同角と進みます。

 

 

図7 55同角まで

言うまでもなく、52銀が見えていますね。54金がぴったりの受けですが・・・

33角成!!!

ここでも、角銀で猛攻が決まります。

 

図8 33角成まで

同桂は桂頭が弱く、2筋と3筋を突き捨てて34銀と打てば後手陣は持ちません。

同金が勝りますが、35歩と突き、同歩44銀と絡めば先手ペースとなります。

 

 

図9 44銀まで

この銀打ちは守りの金に当たっており、取れば、56の銀と37の桂まで働きそうです。

やはり、33の銀を食いちぎってしまえば、後手陣は脆いですね。

攻め方も単純明快です。

 

以下は、角を設置される側の指し方です!

③角を設置されたら猛攻

図10 84角まで

右四間飛車に角を設置して、次に65歩から攻めたいのでしょう。

ときおり見かける構想ですが、この瞬間にイっちゃいます!

45桂と跳ねます。

 

 

図11 45桂まで

相手が力を溜め切ったところで、機敏に攻めるのが筋なのです。

22銀だけは71角で論外です。

44銀には、飛車先を交換してから、横歩を取ります。

 

 

図12 34飛まで

65歩の暇を与えない猛攻です。しかも、後手は歩切れなので受けにくいです。

なら、65歩と突いたらどう攻めるか?

24歩と打ちます。

 

図13 24歩まで

同歩は、23歩が厳しい攻めです。

33桂と飛車を遮断してきた場合には、1筋で香を突っ走ってから14角と打ちます。

 

 

図14 14角まで

24歩ぐらいですが、同飛で2筋突破が確定で優勢となります。

後手の溜め技が手遅れのようです。

では、図12のタイミングで33桂はどうでしょうか?

 

 

図15 33桂まで

これには、24歩と打ちます。

65歩と突くと、先ほどの変化と合流します。つまり、黙っていれば14角の筋が厳しいのです。

同歩と取るぐらいですが、飛車を28まで戻しておいて、3筋を伸ばせば優勢です。

 

図16 35歩まで

狙いは34歩から、33に何かをぶちこむことです。

45桂なら、銀桂交換の後に34歩ぐらいで優勢です。

やはり、後手陣は33の銀が消える崩壊するんです

 

 

④角を設置されたら角頭攻め!

図17 64角まで

後手から角を設置する形で、84歩型も生かせそうです。

46の歩が取られそうですね。47金などは、73桂から理想形に組まれ、先手からの打開は容易ではありません。

ここは、6歩と反発していきます。

 

図18 66歩まで

同歩か、単に②46角か、順番に解説していきます。

同歩は、同銀46角47金73角75歩が一例です。

最後は77桂もあり、先手が抑え込む展開です。

手厚い棋風の人にはおすすめの手順です。

 

図19 75歩まで

同歩同銀で角がいじめられるので、62飛でしょうか。

65歩と守るか、強く74歩でいい勝負ですね。

以上が、図18から同歩46角の変化でした。

では、単に②46角を見ていきましょう。

 

図20 46角まで

ここからは簡単でしょう。

47金から65歩と厚みを築きます。

基本的に、序盤で角を打たれた場合は、働かせないようにいじめる方針で進めます。

 

図21 65歩まで

駒の損得がなくて、角を使わせた上に6筋が手厚いです。

62飛にも66銀で、先手満足の展開です。

以上が、64角に対する66歩の反発でした。

おとなしく47金と上がると、73桂から理想形に組まれて打開困難ですので、ぜひお試しくださいね!

 

今回は以上となります。ご精読ありがとうございました!

また次の記事でお会いしましょう!

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【正棋会体験記】角換わり4五桂は確実に防げます

5000円を悔やんできちんと反省する

正棋会とは、月1回行われる例会で、3つのクラス(A1・A2・B)に分かれています。私はA1クラスで、奨励会員やアマ強豪という錚々たるメンバーが揃っています。

この日は関西奨励会と日程が重なっていたこともあり、参加者数は少なめの13人でした。形式としては、20分30秒で5局指します。賞金は勝で1万円4勝で5000円と、強い人たちと指せて、勝てばお金までついてきます。

この日は朝イチの対局で惜しくも負けてしまったものの、そこから4連勝して賞金5000円を獲得しました。1局目を勝っていれば倍額もらえたのに…。

負けた将棋こそ得られる知見があるんです

公式戦でもないし、こういった例会や研究会では、賞金よりも学びが大切です。勝った将棋にも面白い奇襲があったので、解説していきます。

※本譜は赤字、変化は青字で示していきます。

①角換わり4五桂対策 後手早繰り銀

まずは、朝イチの敗戦から。本局は、角換わり4五桂の優秀な対策を採用しました。そもそも、角換わり4五桂の速攻とは何か?

図から、4五桂3五歩〜4五桂も、後手がうまく対応すれば無理気味というイメージです。詳しくは、研究動画をご視聴ください。

ところが、YouTuberのショーダンさんが1筋の交換を入れた形で、非常に参考になる攻めを公開されています。

図から、3五歩、同歩、4五桂、2二銀、1五歩と仕掛けるそうです。詳しくは以下の動画をご視聴ください。

勝ちやすい誘導しやすい攻めまくるという非常に優秀な作戦です。後手を持って苦労している人が多いのではないでしょうか?実はこの4五桂速攻を確実に回避する構想があります。

 

正棋会の1局目では、先手のKさんが4五桂速攻を狙ってきましたが、用意の回避作戦を採用しました。

前の図で5二金と上がり、4五桂の速攻を無効にしました

ただ、6二金・8一飛の形に組むことができません。後手早繰り銀を採用すればいいんです。先手は3七桂を早く決めているので、左辺の厚みで早繰り銀を押し返すことが困難です。先手は右玉に組むぐらいで、主導権が後手に移りやすいのです。

 

しばらく進んで、序盤の勝負所を迎えました。

 

 

 

 

 

 

9六歩はよく分かりませんが、5九飛と回られたところで5五歩と位を取ってくるのが見えています。それを嫌って、5四歩と突きました。ただ、結論から言うと、この手は実戦的に非推奨で、42金右が無難でした。というのも、5五歩を突かれても7四角が好手で、以下、2八玉、1二香から穴熊に組んで後手十分なのです。

 

本譜は5四歩に対し、4五歩と機敏に動いてきました。

手厚く4三金右もありますが、本譜は強気に同歩と取りました。以下、同桂、4四銀、7一角と進みます。

これ、飛車銀両取りで終わってるのでは・・・

 

いえ、読み筋です。ここで、飛車取りに構わず4五銀と桂を取りました。

8二角成ならば、4六歩~3六銀と出れば、5九の飛車も壁になって後手優勢となります。右玉は薄いので、このような大駒を見捨てた攻めが厳しいのです。

本譜は、飛車を取らずに4六歩と守りました。以下、7二飛、4四角成、3三金、4五歩、4四金、同歩、5三金、4五金と進み、右辺の制圧勝負となりました。

形勢は互角ですが、実戦的には先手持ちの人が多数派かと思います。将棋は玉が安定していて攻めるほうが勝ちやすいですからね。ここで悩んだ挙げ句、疑問手を指してしまいました。正着は何だったのでしょうか?

次の一手

しばらく進んで、チャンスが到来です。

ある手を指せば、後手が有望な展開です。その手とは???

本譜はその手を逃しました・・・

 

初手から終局までの棋譜ファイルを作成しました。

解説コメント・評価値推移・変化手順など、学習内容が充実しています。

参考↓↓↓

次の一手や終局までの解説が気になる方には、100円で販売しています!

欲しい方は、ご連絡ください。

Twitter:@Zengo_Master
Gmail:8435740@gmail.com

②意表の奇襲で短手数の終局!

賞金のかかった5局目は、奇襲が炸裂して短手数の終局となりました。戦型はMさん先手の嬉野流に対して、棒銀で挑みました。図と符合は便宜上、先後逆で掲載します。

図は、奇襲が炸裂する前の局面です。

相手はなぜか壁形になっています。これは、棒銀を受けるために2二金、3二玉と構えたからです。ここから、壁形を咎めていきます。

実戦は、4八飛と回りました。それに対し、こちらの居玉を見て8六歩と打ってきました。

 

こんなん、取る一手やろ・・・

 

いや、奇襲を決行したんです。攻めるなら、4四歩、同歩までは簡単です。そこで、同銀でうまくいきそうですが、4三歩、同銀成、同金、4四歩、5三金、4三銀、4一玉で空振りです。

本譜は4四同角と取りました。これが浮かびにくいですね。

次に41銀が厳しいので、4三歩と受けました。以下、6二角成、同飛、4四歩、同歩、同銀、4三歩、同銀成、同金、4四歩、同金、同飛、4三歩4三銀4五飛が角取りと4四歩が残って大優勢)、5四飛と進んで勝勢となりました。

以下は粘られたものの、しっかり勝ち切りました。8六歩を緩手と見て鋭く踏み込んだのが勝因でした。

将棋仲間と食事会

この日は将棋仲間に久々に会えたこともあって、5人で食事会に行きました。そのうちのひとりは、僕に1敗を食らわして5000円を失わせた男なのであった。

K氏「3-2で賞金なかった。あなたに嫌がらせしただけw」

よくあることですね。K氏は僕に勝っても負けても賞金はありませんでしたが、僕の賞金妨害だけは果たしたようです。5人で雑談や棋譜検討など、充実しておりました。ただ、洗濯機の恨みは怖いですねえ。

 

最後までご精読ありがとうございました。YouTubeでも発信しているので、ぜひご視聴ください。

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