プロ棋士の三間飛車に研究をぶつける
久しぶりの某研究会で、プロ棋士の先生に教わりました。戦型は、相手の三間飛車に対して対振り持久戦を採用しました。三間飛車対策の研究が炸裂したのでブログにアウトプットすることにしました。
これまで、研究動画やウォーズ実況で三間飛車対策を数多く披露してきました。
特に参考になるのは、対振り持久戦を体系化した動画でしょうか。
実戦なら、以下のウォーズ実況動画がおすすめでしょうか。初手から終局まで音声字幕で解説しています。
動画では居飛車側が先手番になっていますが、今回はプロ棋士の先手三間飛車に挑むことになりました。先後逆になると、1手の違いで同じ手順が成立したいこともざらにあるもので・・・
それでも、同じ手順が通った!!!
※指し手は赤字が本譜で、青字が変化になります。
さて、仕掛けの局面からいきましょう。対振り持久戦で22玉と寄った局面です。
実戦は、56銀、44歩、75歩と進みました。44歩では、44銀もあるところです。
三間飛車側は居飛車穴熊に組まれるのを嫌って、本譜のように揺さぶる進行が多いように思います。65銀から74歩と積極的に動く構想ですね。特に、後手陣に離れ駒ができているところが、先手番としてのメリットです。
それでも、64銀、59角、42角と従来の手順を採用しました。
先手は黙っていると、75の歩がタダで取られてしまします。先手の手を強制できており、一直線で誘導しやすい変化なのです。74歩、同歩、同飛、73歩、78飛、75銀と進みました。
後手陣の離れ駒を見て先手から動いたものの、まるで後手から仕掛けたかのような局面になっています。そして、先手の銀の進出より早く攻められます。8筋の攻めは受け止められないので、誤魔化しにいきます。
65歩、86歩、同歩、同銀、64歩と進み、選択肢を与えてきました。
迷ったときは、取る手から読むようにしています。
同歩は角道が止まってしまう。
同角は74歩や65銀がうるさい。
63にと金を作られても、89に飛車を成れたほうが攻めとしては厳しそうだな。87銀不成と指しました。
今度は、先手が悩む番です。飛車をどこに逃げるか。対局中は68飛が読み筋でした。対する予定は64歩で、先手から嫌な攻めはなく、後手は8筋を突破できそうなので指しやすいと思っていました。77飛や79飛も88銀不成で桂香が拾えそうです。
実戦は予想外で、75飛、64角、65飛、76銀不成、64飛、同歩、43角と進みました。
75飛はありがたく、手順に歩を払って飛車当たりなので優勢を意識しました。最後の43角は、後手陣が締まっていないがために生じた手です。しかし、これは誘いの隙と言いたいところです。もし、32金が入っていれば、75飛にかえて68飛と指しそうです。
43角は6一の金に当たっています。52金右と角に当てれば、54角成~76馬で、銀を取りつつ馬は攻守に利いています(それでも自信あり)。
6一の金なんてニートだし、馬をそっぽに走らせるぐらい仕事してくれたら・・・
実戦は、89飛成、61角成、66桂と攻め合いを選択しました。
先手は美濃囲いですが、39玉型なので横攻めに弱い形です。先手は攻め駒が馬と持ち駒の金しかありません。その状況で一方的に攻められる形になってしまいました。
48金寄と逃げましたが、69飛と二丁飛車で攻めていきます。
ここまで読んでて、後手が楽勝の展開と思いましたか?いや、そんなことありません。
ソフトの評価値は-500程度で、後手有利といったところなんです
しかも、相手はプロ棋士なので、勝ち切るのは容易ではありません。
初手から終局までの棋譜ファイルを作成しました。
解説コメント・評価値推移・変化手順など、学習内容が充実しています。
参考↓↓↓
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最後までご精読ありがとうございました。YouTubeでも発信しているので、ぜひご視聴ください。